おはようございます。心理カウンセラーの八納慧果(さとか)です。
「一人になる時間を作る」
ことに抵抗のあった、もう一つの大きな理由は
「役割がないと不安になる」という感覚です。
役割を持つこと自体、悪いわけではありません。
責任感がある、物事を真剣に取り組む、コツコツと積み上げていく、
などの特性があるので、役割を全うできます。
程度の問題です。
ただ、私自身、娘を預けていても気分は落ち着かず、
いつも気になっていました。
子供のことが気になるのは母親なら当然のことかもしれませんが、
私の場合は「役割がないと落ち着かない」状態だったような気がします。
子育ても大切な仕事の1つなのに、
「何もしていない私。
こんな私が母という仕事を放棄して休むなんて、あり得ない」
と本気で思っていました。
ずっと役割を全うすることに全力を尽くしてきた私にとって、
当時、「母の役割を取られたら、私は何をしたらいいの?」
という考えが強烈にありました。
娘という役割・・・全う。
教師という役割・・・全う。
カウンセラーという役割・・・休止中。
母という役割・・・(その当時は)ここ。
役割を持たない自分には何の価値もない。
「無価値感」を強烈に感じたのも、この時期だったと思います。
(続く)